2000-03-16 第147回国会 参議院 国土・環境委員会 第4号
なお、今次の会議に向けて、我が国に対しましてはトラの骨等を原材料とします医薬品等の国内流通規制が要請されておりましたけれども、昨年の十二月に種の保存法施行令を改正いたしまして、トラの骨でありますとかトラの生殖器及びこれらを材料として製造されました医薬品でありますとかあるいは健康食品等の取引を原則として禁止するという措置を講じたところでございます。
なお、今次の会議に向けて、我が国に対しましてはトラの骨等を原材料とします医薬品等の国内流通規制が要請されておりましたけれども、昨年の十二月に種の保存法施行令を改正いたしまして、トラの骨でありますとかトラの生殖器及びこれらを材料として製造されました医薬品でありますとかあるいは健康食品等の取引を原則として禁止するという措置を講じたところでございます。
この点については、従来は象牙などの部分品について国内流通規制がございませんでしたので、最初に御説明をいたしましたように、水際における違反品の中にはかなりなそうした部分品や加工品が含まれているという状況でございます。今回の規制強化によりまして、そうした点が充実した法制の中で種の保存の推進が図られると考えております。
○政府委員(奥村明雄君) ワシントン条約の水際規制におきましては、先ほど国内流通規制の対象から外さなければいけないということで申し上げましたものも水際規制の対象にはなっておりまして、そうした規制は行われているところでございます。
残りの大部分は、今回、国内流通規制の対象といたそうとしております加工品等に関するものでございまして、品目としては例えば各種の皮革製品、象牙製品などがあるというふうに承知しております。 その背景といたしましては、野生生物保護についての理解が必ずしも十分でないということに加えまして、こうした加工品などの取引の誘因となる潜在的需要があることが原因の一つとして考えられているところでございます。
ただ、これに加えて国内流通規制を行うには、外見から容易に識別できることが必要でございますので、漢方薬のように原形をとどめず、粉砕をされ、抽出されたような形になっているものについては、一般に外見から成分を識別するのは困難でありますので、これをいわば罰則を伴う流通規制ということにかけるのは困難ではないかというふうに思う次第でございます。
現行では、水際規制ということで、税関では訓練を受けた税務職員が担当をしておるわけでございますが、国内流通規制という点では、そうした税関職員と同じ対応はなかなか難しいということで、中身を特定せざるを得ないというのが法的な性格づけであろうかと思います。
それからなお、ガット上の輸入制限と国内流通規制とはどういうふうなかかわりがあるのか、私なりに勉強をしてみたわけでございますが、これについては直接的な関係はないということのようでございますので、決してこの農政審議会の報告が今御懸念のような方向を目指したものであるとは到底理解できないわけでございますが、御注意だと思って承らせていただきたいと思います。